樫ノ木公園は北千里から千里中央に向かって豊中市に入ってすぐのポイント、新千里北町の一角にあり、大きな樫ノ木池を擁しています。豊中市側の千里ニュータウン開発は、まさにこの一角から始まったのでした。

この樫ノ木公園は、名前からして各住区の名前がついた「住区公園」からもはみだしていて、ニュータウンに3ヵ所設けられた「千里北」「千里中央」「千里南」の「地区公園」でもなく、古い小字名がつけられたユニークな地位を保っています(豊中市の法的な区分では「地区公園」に入っています)。たぶん大きな池がこの場所にあったために、ニュータウン計画時の住区割と公園の配置が対応できなかったのではないでしょうか。「樫ノ木」はこの一帯の古い小字名ですが、地図によっては「柿軒」(かきのき)となっているものもあり、この名前は北のほうにある「柿ノ木配水場」に今も生きています。樫なのか柿なのか?

数年前に整備・リニューアルがされ、この標識が入口に設置されました。ニュータウンらしい、ブリティッシュ・グリーン(深緑)の標識です。文字も適切で読みやすいです。ブリティッシュ・グリーンがニュータウンらしいというのは、ニュータウンのルーツはイギリスにあるからです。

ではなぜ、この深緑をブリティッシュ・グリーンと呼ぶのでしょうか?モータースポーツに由来しているとwikiには書いてありますが、そのジャンル以外でも「英国=緑」という記号のイメージは広く定着しているようですね。

ともあれ、千里の風景にはこの緑色がよく似合います。落ち着いていて、気品があります。(行政にはこのような「いいデザイン」をお願いしたいものだと思います!)

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