千里阪急（百貨店）で11月17日から23日まで行われていた「千里さんぽ」企画が終わりました。 「千里さんぽ」 にふさわしい町の写真を12住区から各2枚、計24枚展示したいとご相談をいただき、写真のセレクト＋新撮とコメントなどの構成を、僕のやってる団体（地域財団です！）で行いました。

さて…かれこれ15年撮りためたニュータウンの写真は10万枚ぐらいあるのですが、いざお題を与えられてそれに合うベストな写真を選ぶのは、意外とムヅカシー！

この季節に「千里さんぽ」 というテーマで展示をして百貨店に来られるお客様を魅了する…という条件で考えれば、「季節感」は不可欠の要素です。とくにニュータウンでは！ニュータウンは人工的な町だからこそ、そこにセットされた季節感を住民はとても大切にしています。日本では昔から、「春」と「秋」は季節の移ろいが敏感に働きます。花と紅葉はどんどん進みますからね。

ところがそういった「季節感のある写真展示」をしようとすると、納品締切→展示開始→展示終了のタイムラグの間にも季節は進むので、それだけ「先の季節」の写真を用意しなくてはなりません。旅行業界の広告などでは、季節の写真は前の年以前に撮った写真のストックから選んでいます。

そこで今回は千里阪急さんのご理解で納品をぎりぎりまで待っていただき、できるだけ新鮮な写真を入れる一方、過去年の季節が進んだ写真も入れて、全体で「秋の季節感」がずれないようにアレンジしました。

今年は暖かい日が続いたので紅葉の進みは遅いです！冷え込まないと色に深みが出ない…。雨が降ったり風が吹いたりしても紅葉は落ちてしまうので、なかなか思うようになりません。紅葉は毎年違います。

名所化した藤白台の三色彩道は、展示は過去の写真を使いましたが、きのう（11月24日）でやっとここまで進みました。まだ緑が残っています。最近のSNSは「インスタ映え」が流行りすぎて、彩度上げすぎ、色盛りすぎの写真がすごく多いです！みんなやりすぎだよ～。日本の色彩感覚はデリケートなはずなのに…。このブログや千里阪急の展示では、写真の補正は入れていますが「見た目の印象にカメラの性能が追い付いていない」のを補う程度にしています。（下は無補正のオリジナル）