押し寄せる国際化の嵐

家の近所で、小さな変化発見。「止まれ」の標識に「STOP」の英文が追加されています。これは2020年オリパラに備え(!)また、インバウンドの急増を受けて2017年から仕様が変更されたもので、ついにご近所までその変化がやってきたのです。

日本の交通標識が今のような形になったのは1963年で(やはりオリンピック前ですね…)、大きな流れとしては「できるだけ世界共通の絵記号に合わせる」方向で変化してきていますが、この「止まれ」の標識は、先進国の欧米で主流なのは「赤い八角形」。ところがこれでは○に見えてしまい「止まれ」の意味が伝わらないのでは…という考えから、あえて▼(下向き三角)にしたのだそうです。そこに漢字交じりの日本語だけで意味が書いてある。

つまり、外国人には、わかりにくい。訪日客は、ネットで見てクルマでしか行けない「通」な場所に行きたがる人も増えていて、そういう人はレンタカーを借りることも増えていました。(コロナ前の話です!)…ということで、「STOP」の英文が追加されたようです。この標識、全国には170万ヵ所もあるそうです!なので古くなった箇所や外国人訪日客の多い場所から順々に取り替えていくのだとか。

何の変化もないように見えるご近所の風景も、少しずつ時代の影響を受けて変わっていきます。

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