落ち着いた住宅街(ドバイ・ジュメイラアイランズ)

ドバイの人たちが皆、「見て見て精神」満載の超高層住宅や、トリッキーな埋立地や、さもなければ旧市街に住んでいるわけがない…リッチなりにもっと普通の…日本でいうと田園都市線沿線のような住宅街があるはずだ…とGoogle Mapの航空写真を凝視していたら…ありました!メトロの駅から少し奥まった…ということは歩くと遠いのですが…一角に「普通のいい感じのマンション群」が。

ジュメイラ・アイランズ」という名前ですが、埋立地ではなく内陸部にあります。名前からわかるように、人工島の「パーム・ジュメイラ」と同じ会社が手がけているようです。政府系ディベロッパーなのか…。

内陸部ですが水を人工的に引き込んで、うるおいの演出は忘れていません。水面が身近にあることはステイタスなのでしょうか?それとも何か風水のような…文化的な要素があるのでしょうか。

実は探し当てたのが夕暮れ時になってしまい、これより奥に行けていないのです。いくら治安が良くても暗ければ何も見えません。航空写真で見るともっと奥まで水路が引き込んであり、全戸が親水空間に面しているようです(砂漠の真ん中で、それがどれだけ贅沢なことか…)。どこかにゲートがあって外来者をシャットアウトしているのかも確認できませんでした。

ドバイは基本、クルマ社会ですから、軸線から離れた奥のほうまで探索するには、バスかタクシーなどを使いこなさなくてはなりません(歩いている人なんかいません)。数日ではそこまで習熟する時間はありませんでした。

風景のアクロバットのような景色ばかり見ていると、こういった「一見平凡な」景色にはほっとします。それでも超カネがかかった人工空間なんですけれどね…。

右に見えているタワーはホテルだということになっています。ここに泊まれば上から見られるのか…。5つ星か…そのわりには目が飛び出るような値段ではないな…(ドバイの物価は日本より高いですが、宿泊料は比較的穏当なような気がします)。次回への宿題としましょう!ドバイ、まだまだ奥が深いです。やっぱり田園都市線沿線とは違うな。

(2024年3月の訪問記です。)

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