遠くの町の仲間たち…花畔団地(北海道・石狩)

きょう大阪千里は初夏のような陽気ですが、こちらは2月に行った北海道ニュータウン旅行の続き。花畔。この地名は、簡単には読めません!正解はばんなぐろ。北海道に多いアイヌ語起源の地名のようですが、今の町名は「花川」を名乗っています。
ここ石狩市札幌市の北隣の郊外。吹田市が大阪市の郊外都市であるように石狩市は札幌市の郊外都市ですが、どこが市境だかわからないぐらい、市街地はつながっています。札幌市営地下鉄の終点「麻生」(あさぶ)からバスで行くのがメインルート。
花畔団地は231ha…ということは千里ニュータウンの住区2つぶんぐらいの中規模ニュータウンですが、500戸を超すURの団地もあれば道営団地もあれば戸建もあれば小さなショッピングセンターもあれば…石狩市役所までひっついています!(出張所じゃなくて)
この石狩市は大都市にしてぎりぎり海に面していない札幌市の隣で海に面していて、石狩新港の開発プロジェクトとこの団地の建設がほぼ同じころなので、そういった背景から「港への夢」を託して建設されたのではないかと思われます。産業開発をやったら住むところが必要ですからね。ふつう、ニュータウンを含む自治体の市役所は旧市街地にあってニュータウンには出張所しかないものですが、ニュータウンの一角に本庁舎があるのは珍しい…それだけ開発への期待が大きかったのでしょうか。
…というリクツはさておき、こちらは道営団地。レモン色の外観が雪の中で絵本のようです。URのほうはテラコッタのようなグレーピンクの外観で、URが住宅・都市整備公団を名乗っていたころのマスコットである「カモの親子」」が住棟番号にセットされているのも団地マニア的には見どころですが、それはこちらに初夏の風景が紹介されているのでごらんください!
広い石狩平野をまっすぐつらぬく幹線道路に、信号機はもちろん積雪地用のタテ型タイプ…。団地が並ぶ光景は日本…だけじゃなく世界どこにもあるようで、しっかり土地柄というものもにじんできます。
さて、ニュータウン住民の生活や人生は、似ているのでしょうか?違うのでしょうか?

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