藤白台の公社住宅の建替後はどんなイメージになるのか…?
あくまでも「参考」でしかありませんが、千里ニュータウン内のほかの町へ行くと、すでに建替が終わった例をいくつか見ることが出来ます。こちらは新千里東町。公社の賃貸棟が建替えられ、すでに新しい生活が始まっています。名前は「OPH新千里東町」。…OPHって何だ?…グーグル引いても出てこない…こういう一般人がわからない用語を一般人に対して使ってしまうところが、公社のダメなところです。(こういう意見はハッキリ言わないと…)
…というコミュニケーションのまずさはともかく、真新しい2007年型の公社住宅。なかなかいい感じです。道路に対して閉鎖的な構えになっておらず、昔の団地のオープンな良さを受け継いでいるところもウレシイですね!
左後ろに少し見えているのは、再生地として売却され、アーバンライフから売り出されている分譲マンション。公社賃貸棟と調和の取れたデザインになっていて、敷地の一体感を失っていません。
団地の建替というのは、大きな建物を何棟もやり直すので、図面やスケッチだけでは完成後のイメージがなかなか素人には掴みにくい…というところがありますが、先行する例を見ればある程度の参考にはなるのではないでしょうか。もちろん物件によって同じデザインになるとは限らないし、再生地をどこが買うかも異なるわけですが、時代の潮流というのはかなりの部分共通しています。2月にもレポートしたように、佐竹台でも新しい公社住宅での生活がすでに始まっています。住民が要望を出すにしても、「今の公社やマンションはこんなんなってるのかー」って知ることは大切ですね。
千里ニュータウンの中のあちこちで建替を進めているのですから、公社は見学ツアーをやればいいのにな。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (2)

    • エムエヌ
    • 2007年 10月 10日

    2回目の登場です。新千里東町の建替の写真が載って、少し驚きました。もっと早くにコメントするはずだったのですが、いろいろあって今日になってしまいました。この写真を見た時、どこかで見たけどと思いながら、そうです。おっしゃるとおり、わかりにくい「OPH」新千里東町ではないですか。ここに至る経緯を知るもののひとりですが、いろいろ苦労もあり、できあがるとかわいいものです。思い通りでない点もあるのですが、それなりにいい印象のようで少し安心しました。東町周辺はこの数年でほとんどが建て替えられた地域であり、これらに対する評価は大きく分かれているようです。やはり、元々の千里ニュータウンを作ってきた先生方には全く不評のようです。物件の中にかなり閉鎖的なものもありますが、当初のニュータウンのようにオープンで自由に行き来ができ、外部空間が繋がり変化していっている点は評価できるのではないでしょうか。公社の建替物件は佐竹台などもありますが、是非一度、新千里西町も見て下さい。東町とはまた違った風景を持っていると思います。

    • 奥居武
    • 2007年 10月 17日

    ご返事が大変遅くなりました。新千里東町は千里ニュータウンで唯一、戸建て住宅がなく集合住宅のみで形成されていて、かつ千里中央を擁する立地条件から一番建替が進んでいる町として注目例ですね。新千里西町まではノーマークでした…。ああ狭いようで広いニュータウン。以前は藤白台から千里中央に行くバスは西町を経由していたものですが…。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る