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- 日本のニュータウン, 東海甲信越
- なんとなく、クリスタル風(愛知・桃花台ニュータウン)
町の色にも流行があって、高度成長期には「モダン」を強調したアイボリーや白っぽい色が、70年代にはニューファミリーらしいパステルカラーが、80年代になって「成熟」や「豊かさ」がキーワードになると、落ち着いたレンガ色やベージュ色が基調色としてよく使われたようです。
この遊歩道も1980年代ぐらいの感じでしょうか。機能一辺倒ではなく、やや自然の風合いを生かしたブロックになっていたり、フェンスも波型に遊びの要素が入っていたり、向こうにアーチ状のものが見えたり、「日本もこんなに豊かになったなあ」と皆が思っていたころの余裕のようなものがデザインのあちこちに伺えます。街路灯もオシャレっぽいですよね。(右のマンションはもう少し新しそうな感じがします。)
ニュータウンは普通の町と違ってある時期にどっと造る傾向があるので、こういう時代の流行を反映しやすい特徴があるのではないでしょうか。…なんちゃって、時期の推測、ぜんぜんハズレてたりして…。
車道と独立した遊歩道、緑道を巡らせるというアイデアは、千里ニュータウンの後期6住区(豊中市の4住区と竹見台、桃山台)から本格的に導入された考え方です。前期6住区(佐竹台、高野台、津雲台、古江台、藤白台、青山台)では、歩車分離だけでスゴーイ!という時代だったので、遊歩道、緑道は後期6住区ほどハッキリした形ではありません。(藤白台三丁目の「ふれあいの道」はたまたまあとからそうなっただけで、当初のマスタープランには入っていませんでした。)
千里に続いて造られた多摩にも遊歩道がありますが、歩道だけの道はチカンが出やすいという欠点もあるそうで…話が変な方向に行っちゃった。まちづくりは難しいです。
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