人はそれを画一的だと言うけれど(成田ニュータウン)

こちらは成田ニュータウンの中心近く、橋賀台(はしかだい)の…UR住宅のようです。
緑の中に行儀よく並んだ…それは千里でも高蔵寺でも多摩でも北広島でも、郊外のニュータウンならどこでも見るような光景。ニュータウン育ちにとっては、初めて来てもデジャブ感満点!建物のディテールやカラーリングに、千里よりは少しだけ若い時期の建設だという個性は感じますが…。
高度成長期の人口増加・都市集中に対応するための大量住宅供給を主目的として数多く建設されたニュータウンは、まさに住のマスプロダクトと言えるでしょう。規格化、合理化することで、「量」と「質」の両立を少しでも高いレベルで図った設計は、「違う町に引っ越しても家具がピッタリ同じ場所にハマッた」といった物語を生みました。
1960年代には、ただその先進性、斬新さに驚いていた人々も、1970年代に入ると、しだいにその画一性を指摘する空気が強くなってきます。「量」の供給が一段落して、時代はより強く「個性化」に向かい始めます。
…しかしそれから30年以上たって今思うことは、その規格性によってこそ、私たちは違う町に行ってもなつかしさ、共感を感じられるのです。そして誰もが区別なく中流で「同じような暮らしを新しくスタートできる」という発想は、ただ郷愁の中だけに閉じ込めてはいけない気がします。

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