遠くの町の仲間たち…洛西ニュータウン(京都)

平城京がニュータウンなら、平安京はもっとニュータウンということになりますが、その「ニュータウン」の中のニュータウンが、洛西ニュータウン。京都市の西の郊外にあります。
分離帯のある広い道路はいかにも現代のニュータウンですが、京都というだけでなんとなく奥床しく見えてしまうような…というのはニュータウンを囲むやさしい山なみやエジソンも愛した竹林のせいだけではなく、この町では団地でも学校でも、必ず勾配のある「ひさし」をつけることに条例で決まっているようでした。団地の外壁色も、日本の伝統色のアースカラーに合わせてあるようです。
ニュータウンのセンターにある銀行の看板も、京都以外なら「赤」のところ、白ベースの「京都バージョン」になっていました(京都市は独特の景観行政を行っているので、日本中どこにでもあるチェーン店でも、彩度の高い色を使わない「京都バージョン」のサイン類が各種見られます)。団地の上の給水タンクも、むきだしにしないように例外なくスノコ状のカバーに覆われていました。
ニュータウンでも、京都らしく。意外な組み合わせのようですが、京都自体がそもそも「ニュータウン」だとすると、潔癖なまでに整理整頓を追求する美学の世界なのかもしれません。
ニュータウン特有の「広くまっすぐな道路」も、考えてみれば都大路という計画道路の末裔なんですね。

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