広い道路に立派な街路樹、背後には団地も見えてやや弓なりになった歩道橋…藤白橋だっけ?
…と思ってしまいますが、ここは千葉県の成田ニュータウン。成田空港などで働く航空関係者の住まいを確保するために造られたニュータウンです。1972年の入居開始ですから、千里ニュータウンよりは10歳若いニュータウンということになります。
行った季節は、夏。筑波研究学園都市を見るために成田まで飛行機に乗り、レンタカーで行く途中に立ち寄りました。成田は成田不動尊もある古い門前町ですが、JR成田駅から旧市街地と逆の方向に出ると急に広いまっすぐな道路が続き、ニュータウンが近いことを思わせます。その道を進んでいくと、この歩道橋がお出迎え。
藤白橋より勾配はゆるいですが、設計の考え方は一緒です。道路中央部で大型車が通れる高さを取り、左右は階段でなくバリアフリーで下ろそうとすると、どうしてもアーチ型になってしまうようです。
たくましく繁った街路樹は、このニュータウンがすでに年輪を重ねていることを物語っています。

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