広大な都市改造(上海城市規画展示館)
- 2010/6/13
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- まちづくり, 上海, 旅行記
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今回上海で見たかったのは、万博のほかにニュータウン!「上海スピード」とも言われる目まぐるしい経済成長は膨大な人口流入を呼び込み、「万博」「ニュータウン」「経済成長」の3点セットが見られる状況は、40年前の大阪をホーフツとさせるのではないか…?もちろん国も時代も違うので安易な類推は危険ですが、それでも何かあるに違いない「共通の要素」を見たかったのです。それは、夢なのか、社会の歪みなのか…?
とは言うものの、上海は大きい!都市圏人口は2000万とも言われ、大阪よりはずっと大都会で、規模で言うと日本の「首都圏」には及ばないかもしれませんが、とても初めての旅行者がフラフラ行って数日で全貌をつかめるような規模じゃないのです。ちなみに地下鉄は12本もあります。総延長420km!一番古い地下鉄でも1995年開業で、15年の間に420kmもの路線を造ってしまった…というあたり、上海の勢いがわかります。まだあと9本作る予定だそうです…。(東京の総延長は約300km。大阪は130km。ただし上海では地下鉄以外の「JR」や「私鉄」にあたる通勤電車はほとんどありません。)
大阪でも万博直前の5年間はばんばん地下鉄や道路や造ってましたけれどね…負けました!
そしてその地下鉄の郊外に出て行く路線の沿線が、どこもかしこもニュータウンなんです!ああもう悶絶してしまいそう…。しかし日本のニュータウンを歩いてきた私のことですから、そういうときは「まず資料館に行くこと」が要領のいい情報の取り方だということは学習しています…。そこでやってきたのがここ、人民広場に面した「上海城市規画展示館」。「城市規画」って、要は「都市計画」です。人民広場は東京なら大手町、大阪なら中之島みたいな都心の中心街(この展示館は万博会場内ではありません)。そこで見たのがこの大ジオラマ!上海都心部の都市改造の様子が、建物一個一個まで造り込まれています。このジオラマはNHKのドキュメンタリーでも紹介されていましたが、実物を前にして、フランダースの犬みたいに私は倒れてしまうのではないかと…。
ニュータウン開発などの都市計画と「ジオラマ」は切っても切れない関係で、千里でも多摩でもつくばでも彩都でも展示されていますが…この規模は圧倒的。
上海では今、「郊外への展開」と「都心再開発」を並行して進めているのです。そこには日本の「都心回帰」のような「都市か?郊外か?」といった二択ではなく、「都心も郊外も!」という貪欲さで都市基盤を整備しないと成長に追いつけない…そういったすさまじさがあります。しかしそれは早くも「バブルではないか?」という見方もあり、高級な住宅物件は富裕層が「投機用」に買ってしまって実際に住んでいる人が少ない…という現象も起きているようです。
つまり日本でこの40年間に起きてきたことが圧縮されて全部並行で起きている…それが今の上海であるようです。
※上海のレポートは、ニュータウン関係はこのブログに、万博関係は博物館ブログにアップしていきますのであわせてお読みください。
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コメント (2)
こちらの方に千里NTのヒキの記事あげてください。
上海熱にうかされています…まさに「魔都」!