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- 遠くの町の仲間たち…鶴ヶ谷団地(仙台)
上海レポートで中断していた日本のニュータウンレポート、まだブログでご紹介していないところを先にやってしまいましょう!千里の近況はおりにふれてはさみます。
仙台はさすが東北の中心、北部郊外の泉区周辺に「ニュータウン的な町」がたくさんあり、民間開発の泉パークタウンはその中でも最大規模のものです(計画面積1,070haだから千里ニュータウンと同じぐらいで、これは全国的にみてもかなり大きいです)。
それよりもずっと都心寄り、プレ・ニュータウン的な大規模団地として東北でも随一の規模なのが「鶴ヶ谷(つるがや)団地」。ニュータウンとは名乗っていませんが、タウンセンターや大きな中央公園があり、UR、市営など主体の違う団地が計画的にセットされていて、戸建もあり…という構成は非常にニュータウン的と言っていいでしょう。1966年からの開発なので千里ニュータウンとほぼ同期生で、けっこう年季入ってます。178ha。って千里ニュータウンの住区2つぶんぐらい。僕は規模や構成が神戸の明舞団地にすごく似ていると思いました。一部の団地では建替も始まっています。
見事な桜!雲をつくような大きさ…(この写真はゴールデンウィークに撮りました)鶴ヶ谷中央公園におごそかにそびえていて、団地の歴史を物語る…と書きたいところですが、さすがにこの大きさだと開発以前からここにあったのでしょうか?いずれにしても団地の歳月をずっと見てきたことは変わりないでしょう。
このような「古い団地」は新しい町よりも都心に近い場所にあることが多く、今は高齢化・老朽化しているとしても、きちんとやっていけば若い住民を呼び込む力はあるでしょう。でも、今までの歳月をふまえて、どうやってバトンを渡していけるのか?ということが大きなテーマになるわけです。
育ったのは木だけじゃなくて、思い出とか、人間関係とか…それが「町」っていうことなんですよね。
コメント
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コメント (4)
素朴な質問をたまにさせてもらってもいいでしょうか。
前回丁寧なレスをいただいたので。
高野台2丁目の街路樹って、はなみずきが多いようなんですが、なにか狙いとかあるんでしょうか。
はい、どうぞどうぞ。吹田市の街路樹の種類は、こちらにちゃーんとまとめてくださってる人たちがいます。
http://www3.big.or.jp/~sskk/01gairoju.htm
高野台はバス通りと団地の中はケヤキ、戸建のほうはハナミズキのようですね。千里ニュータウンの街路樹は町ごとにメインの樹種が決まっていて、町ごとの特長になるように工夫されています。人工の町だから単調にならないようにしているのです。藤白台だとトウカエデ。佐竹台はフウ。津雲台はクスノキ。とくに珍しい木は使っていません。ニュータウン開発では一度に大量の街路樹を植えるため、「安い」「強い」「成長が速い」「手に入りやすい」という基準で選ぶと、だいたいどこも似たような種類になります。…って書くとミもフタもないか。戦前に日本が都市計画をやった旧満州の新京(いまの長春)でも、街区ごとに街路樹の種類を変えているそうです。ハナミズキは、花がつく種類を選んでいるのはすこし珍しいですね。
有難うございます。
記事と関係ないかもしれませんが、時々千里ニュータウンの事教えてください。
はい、どんなことでもお尋ねください。わかるかぎりお答えします。