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遠くの町の仲間たち…御所野ニュータウン(秋田)
- 2010/8/21
- 日本のニュータウン, 東北
- まちあるき, 学校
- 2 comments
東北の日本海側にも、ニュータウンはあります。こちらは秋田市郊外の御所野(ごしょの)ニュータウン。の小学校の校庭を外からパチリ!
この風景のどこが「ニュータウンらしい」かと言うと、校舎の屋根のドーム3つですね。ニュータウンは学校のデザインも、なかなかがんばってるところがあります(わが母校の藤白台小学校もできた頃はそれはカッコイイものでした)。あとここはまだ、子供がちゃんといるニュータウンだってことです。
東京や大阪の先入観で見てしまうと、地方のほうが高齢化していて過疎化していてニュータウンを造って大丈夫なんだろうか…?と思ってしまいがちですが、実際に行ってみると、それはまさに「先入観」だということを感じました。
●地方都市のニュータウンは「郊外」と言っても中心市街地からの距離が近い。
●建設がオイルショック以降でまだ若く、しかも高度成長期のように同世代が「一度に入居」方式を採れなかったことが幸いして「一度に高齢化」に進む危険性が低い。
●地価が安いためにゆったりとした町なみが実現していて、それを若い家族が買える。
●東京や大阪よりははるかにコンパクトな開発規模で(ここは現在人口6,500人)、過大な開発との批判はあたらない。
●完全にクルマ依存の交通体系、中心市街地の空洞化…という地方都市の問題はあるが、それはニュータウンに限った話ではなく地方全体の生活の問題。ニュータウンを造ったから中心市街地が空洞化したのではなく、ニュータウンを造らなければ無秩序な郊外開発がもっと進み、中心市街地の空洞化はやはり起きたのではないか?「集まって住む」エリアを造ったことは、インフラ整備・除雪などの行政効率上・防災上もプラスだったはずだ…
それに団塊の世代を中心に大量の人口が地方から都会に動いているので、実はこれから高齢化が深刻なのは東京や大阪のほうだ…という見方もあるのです。
どうも「あこがれのニュータウン」という図式は、地方都市のほうがちゃんとなりたっているような気がしました。この御所野ニュータウンではタウンセンターに巨大なショッピングモールが進出していて、ニュータウン以外からもお客さんを集めているようでした。「秋田で有数のモール」ということですから、既存中心市街地のニーズを食っているのかもしれないですが、ともあれ若い家族が集まる場所はつくれている…ということです。
公園に小学生が描いた町の絵が加工してたくさんはめこんであったけど、ショッピングモールの絵がものすごく多かったなあ。それほど人気があるならいいんじゃないのかなあ?そういうのはやっぱり「画一的すぎる」のだろうか?
コメント
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コメント (2)
教えていただいた資料みました。
いろんな資料が公開されているんですね。
近隣センターも寂しくなっていますね。
図書館とかフードコートは高齢者が多く目に付きます。
千里ニュータウンはすばらしい環境と、激しい高齢化の2つの顔があるのです。吹田市もこれだけのレポートつくってるんだったら住民にもっと知ってもらえるようにすればいいのに。広報がへただなあ。(→右の千里再生室のリンク参照)この現実を知ったら、住民が何をやらなくちゃいけないか、みんな考えると思うんですよ。相当思い切って考えないと、この変化にはついていけないです。団地建替が進めば高齢化の進行はゆるくなるでしょうけれどまだ時間がかかるし、いま70歳前後にある第一世代の住民の山は毎年そのまま上に動きますから、介護の問題はより大きくなるでしょう。どうやって支えあっていくかということと、若い人が来たくなる魅力づくりの両面が、「これから」じゃなく「今」求められているのです。
alemieさんももし関心がおありでしたら、千里市民フォーラム(→右欄リンク)の土曜サロンにでも来られてはいかがでしょうか?この地域に関心がある人たちの「ゆるい」ネットワークの場です。