メルボルン博物館にやってきました。オーストラリアは初期開拓からおよそ190年、独立から118年の若い国ですから、展示も「その後の開発」にけっこう比重を割いています。日本で言うと北海道のような感じでしょうか。

そこで見つけたのがこの写真!まさに「ニュータウン」ですが、オーストラリアでは(少なくともメルボルンやシドニーでは)都市開発自体が計画的に区切りながら進んだため、日本で言う「既成市街地」と「ニュータウン」の対立はあまりはっきりせず、全体がこのように造られていったようです。

第二次世界大戦後の郊外開発の映像もありましたが、密集する市街地、都心環境の悪化、都市設計者たちの奮励、郊外への脱出…と、そこに描かれているストーリーは千里ニュータウンじゃないかと思うぐらい「同じ骨格」でした。

そしてやはり…戸建しか見当たらないですね。オーストラリアは今も英連邦の一員で、「イギリス大好き、アメリカ嫌い」だそうですが、町並みに関して言うと「これはまるでカリフォルニア」です。

今回は行けなかったですが1927年から首都となった人工都市キャンベラは(吹田市ぐらいの人口しかない!)、田園都市に影響されて戸建ばかり作ってしまい、町が平面的に広がって通勤の効率が悪いという批判もあるようです。こんど行ったら見に行かなくては…

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る