(2019年11月に訪問した時の記録です。)太白市の団地式炭鉱アパート群。シンポジウムで紹介された取り組みの中で一番ぶっ飛んでるなと思ったのは、「アパート葬式」というイベントでした。
これは亡くなった個人をアパートで偲んだのではなく、団地そのもののお葬式。建替で隣地に移転する区切りで催された「閉村式」のようなものでしょうか。これを「町の葬式」に見立てて、大勢の人が広場に集まり、にぎやかに葬式行列もやって、住民が思い出を語り合い、次の時代への決意を確認する…というパワフルなイベントだったようです。
シンポジウムでは動画を見せていただいたのですが、ネットでは見当たらず…(ハングルなので検索ができない…)日本の葬式とは違って、ずいぶん派手ですね。うしろに続く人たちはヘルメットをかぶって炭鉱労働者の格好をしています。(追記:ハングルができる読者の方が検索してくださいました。こちらです!)
日本の団地建替で「団地の葬式をやった…」という話は聞いたことがありません。「縁起でもない!」と叱られてしまいそうです。だいたい、揉め事でへとへとになっていたりしますから…。
それを楽しんでしまうタフさに、「へー!」と驚くばかりでした。この炭鉱アパート群は、始まる時も、終わりの時も、しっかり区切りをつけてもらって幸せだなと感じました。(つづく)
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2020年 5月 12日
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