こ、こわいです~!

(2018年7月に訪問した時の記録です。)シンガポールのIRとして著名な「マリーナ・ベイ・サンズ」に隣接して広がる広大な植物園…。こちらは都心の水辺を再開発したガーデンズ・バイ・ザ・ベイ国立公園の一角。エリア全体では101ヘクタールもあり、その中で植物園になっているベイ・サウス・ガーデン区画だけでも54ヘクタールもあります。

ここでの「みもの」は、最大高さ50メートルにもなるスーパーツリーグローブ群。人工の骨格に植物をからめた、人工と自然の華麗なコラボレーションです。高さ20メートル少しのところに弧を描いた吊橋ルートがかかっていて、樹から樹へと空中回遊が楽しめる趣向になっています。

…とくに高所恐怖症というのでもないのですが…こういうトリッキーな構築物は…苦手です!気持ちの余裕が持てず、(今地震が来たら?)とか妄想してしまいます。写真だけ撮ってさっさと下界に下りたいのに、中国人らしい男子学生の2人組がはしゃいで記念写真の撮りっこなどしているので、途中で止まってしまって前に進めません…。追い越せないぐらいの幅しかないのです。高いだけじゃなくて、この「下に何もない感」が…。

このガーデンズ・バイ・ザ・ベイシンガポール植物園は、シンガポールの造園の新旧の双璧ですね。シンガポール植物園も無料でしたが、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイも屋外は無料。この酔狂な吊橋など、いくつかの施設は有料です。無料エリアと有料施設をうまく組み合わせて、集客と収益を両立させていると感じました。家族連れで来ても楽しめる値段。全部無料でメンテナンス悪かったら…こわいわ。

それにしてもシンガポールは「緑のある人工景観」を作る天才です。千里の万博公園やニュータウンの公園でも、なにか参考になりそうです。(それぐらいのスケールで考えてほしいな。)

この隣のホテルの地下でカジノで稼いでいるわけですから、建前と実益の両立の天才と言ってもいいのかもしれません。(僕はカジノは行きませんけど…)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2020年 8月 29日
  2. 2024年 8月 25日

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る