モデルハウス売ります(イギリス・ウェリン田園都市)

(2013年8月に訪問した時の記録です。)こちらは、Daily Mail Model Villageという説明板が掲げられた一角。BBCのサイトによれば、1922年、第一次世界大戦後の住宅難を解消するためにローコスト工法の住宅展示会が行われ、その展示会終了後に購入希望者に分譲した…ということのようです。広さは6エーカー。100軒規模でやるつもりが諸般の事情で41軒になった…ということです。 6エーカーは約4,300坪。2万4千平方メートル。そこに41軒建てたということは…共有地も入れたらそんなに豪邸街にはならないですね。

戦争→住宅難→町の建設…という時代の流れは、第二次世界大戦のあとに「ニュータウン」というものが考案された時にもリピートされた図式です。

BBCのサイトでは「売られた」となってますが、田園都市ですから建物の使用権ではないでしょうか(未確認)。しかしこのように今も現地看板が立っているのですから、建物も当時のままなのでしょう。簡素に、合理的にという感じです。

1922年と言えば、日本は箕面でも「桜ヶ丘住宅改造博覧会」というモデル住宅の展示会が行われています。こちらも何軒かは現存しています。(つづく

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