どんどん千里に似てくる風景-1.(イギリス・ハーロウ)

(2013年8月に訪問した時の記録です。)なだらかな起伏をつけた緑地にスマートな幹線道路と街路灯、木立ちの向こうに頭を見せている2色コンビの高層住宅…。「千里に似ている!」のではなく、建設の順から言えば「千里が似せている!」はずですが、田園都市から時代が下がって、いかにもニュータウンらしく「進化した」風景に、故郷・千里に帰ってきたような感慨にとらわれたアングルです。まるで千里南公園のあたりのようではないですか?

この風景はまた、「クルマが日常生活にとけこんでいる時代」を、完全に自分たちのものにした新しさも感じますね。そして1960年代初頭、まだ海外旅行も自由化されていない時代に、この風景を日本で再現しようとした計画者たちの自慢気な顔も思い浮かぶようです。(つづく

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  1. 2021年 11月 02日

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