高蔵寺ニュータウンまちあるき(3/17)

前回から続く
さて、全国から集まった熱烈なる団地愛好家の皆さんと2日目は高蔵寺ニュータウンまちあるき!…という朝に大切な助成金の説明会があり、二者択一に悩んだわけですが…ふたご座の私は「どちらも取る」手を考えました。説明会はオンライン。ならば名古屋のホテルの部屋からアクセスして(さすがに外を歩きながらでは助成金の説明が頭に入らない…)、まちあるきは遅れて追いつけばいい!というソリューション。

できるだけ早く追いつけるように、高蔵寺に至近のホテルを春日井駅前に取りました。説明会もまちあるきも10時からでしたがチェックアウトの延長はできることを確認。

というわけで首尾よく高蔵寺駅からタクシーを飛ばし「グルッポふじとう」で一行に合流。藤山台東小学校の統合で浮いた校舎を改装して「まちづくり」の拠点にしている高蔵寺ニュータウンの自慢です。

「昼に合流する」と言ってあったのに思いのほか早く移動中のグループに追いついてしまったので「なんでここだとわかったんですか?」と驚かれましたが、何度も来ているし、ニュータウン育ちにはニュータウンの中では土地勘が(違う町でも)働くのです。ニュータウンの構造はかなり共通しているし、ここは必見ポイントで見学に時間を取るだろうとか、まあ野生の勘ですね。集団だとそう速くは移動できないはずだし。

高蔵寺の若い建築家集団である「ダンチテクツ」さんが大胆にリフォームした実験的な分譲住戸も見せていただきました。かなり攻めてます。大量供給の前提ではないので、可能性を追求してアピールしてみるという姿勢でしょう。千里と違ってどんどん建て替えるのではなく「今あるもの」を再解釈しながら使い続けるという条件だと、アウトプットも違ってきます。「団地のつづき」というプロジェクト名にも、そういう方向が表れています。「再生」と言ってしまうと「壊して、建て替える」というイメージがついているようです。

全国的には積極建替が成り立つニュータウンのほうがうんと少ないので、高蔵寺の方向は普遍性が高いでしょう。

賃貸棟の外壁もずいぶん大胆なカラーリングになっていました!(これはダンチテクツさんのリフォーム住戸とは関係なく、ブロック単位で進めているようです。)若い世代にアピールしたいURのマーケティングだと解釈しました。地形の高低差とあいまって、リズミカルで楽しいです。

熱い交流タイムは(肖像権も気になるしボカシは嫌いなので)撮りませんでしたが、ランチタイムは集会所前にキッチンカーが複数出てきて、のんびりした団地空間を楽しみながら、なかなかのお味でした。関西の大学に行っているという学生バイトさんとも話しました(春休みでしたからね)。学生時代に行動半径が広いのは、宝ですね。

千里は不動産でもなんでも高くなりすぎて「実験的なこと」がやりにくくなっている感じがしますが、高蔵寺のこういういろいろな「がんばり」は、普遍的なヒントがたくさんあるように思いました。

最後に藤山台小学校(藤小…僕の母校の藤白台小学校と同じ略称)の校歌へのリンクを貼っておきます。(こちら!)「丘」が3回も出てきて、ニュータウンらしいなあ。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2026年 4月 06日

好評発売中!

幕末から大阪・関西万博まで。日本と博覧会の関わり・ウラオモテが多面的にわかる!貴重な図版多数。1970年当時の万博少年として、私の証言も採録されています。こちらから購入できます。

好評発売中!

ランドスケープの観点から「万博レガシー」を考える特集号。超豪華メンバーにまぜていただき、千里万博の近隣住民として60年にわたり変化を見てきた私の講演録も出ています。こちらから購入できます。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの全域がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る