配管アート(筑波研究学園都市)

こちらも竹園地区。年季が入った2階建の公務員住宅?ですが、あとからつけたしたらしい配管がギンギラギンにさりげなく光って、なかなかのみものです。豊かな敷地内の緑があるから、映えるんでしょうね。
それにこれは1970年代の建築と思われますが、外観がタイル張りであることも、上質感を主張する重要なポイントです。筑波は都心から60km離れた場所に忽然と建設された新都市であったため、「住宅も良くしてやらないと移転が進まないだろう」と、ときの田中角栄氏が言ったというエピソードを、地元の方に聞きました。(外観だけでなく、中の間取りも、もちろん)
「タイル張りは塗り替えの手間が省けるしコンクリを保護するので建物の価値を上げるんですよね?」と、一緒に歩いた不動産に詳しいKさんに質問したところ、「その代わりタイル剥落のケアをしないといけません」とのこと。なるほど…
町を造った人、建物を造った人、建物を改修した人、いま住んでいる人…いろんな人の思いが重なって見えてくる壁面でした。

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