なぜ「ピアノ池」なのか?
- 2007/2/18
- 藤白台
- まちの記憶, 公園, 自然
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藤白台の真ん中にあるピアノ池。きょうは地図でのご紹介です(Google Mapより…写真は前日2/17を参照)。
名前の由来は一目瞭然、グランドピアノのような形をしているからですね。
勘違いしている人が多いのですが、このピアノ池は「人工池」です。千里ニュータウンに点在する…藤白台にもある「水遠池(ずいおんいけ)」や「蓮間池(はすまいけ)」のような、ニュータウン開発前からある農業用水の溜め池ではありません。ニュータウン造成前の地図を見ても、この池はありません。
ピアノ池はニュータウン造成過程で一時的に(隣の幹線道路沿いに流れる)山田川の水量を調整する「調整池」として造られ、完成後は埋め戻されて公園のグランドになる予定だったのですが、なぜかそのまま残されました。
なので「水遠池」のような「もともとの名前」というものがなく、当初は藤白台の藤白公園にあるから「藤白池」と呼ばれていましたが、いつの間にかその形から「ピアノ池」と住民に呼ばれるようになり、今ではそっちのほうが定着してしまいました。
途中何度か埋める話も出たようですが、いや渡り鳥も来るし自然の風情があっていいという声が勝ったのか、すっかりちゃっかり大昔からあったような顔をしています。適度な生態系を保つため、6月には自然保護団体によってヒメガマ刈りも行われています。
いわば「造った自然」を住民が支えてきたわけで、ニュータウンらしい成り立ちの、ちょっと変わった池だと言えますね。「ピアノ池」という名前も、形の連想だけじゃなく、ピアノがポロンポロン聞こえてくるニュータウン風景を思わせて、なかなかのグッド・ネーミングだと思いませんか?
コメント
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コメント (8)
昭和40年代、私はまだ「ピアノ池」とは呼んではいなかったと思います。あり頃この池には、大きな鯉や鮒が沢山いて釣りをする人が多くいました。私も兄に連れられて行っていたと思います。
昭和40年代後半、一度雨が少なかったせいか(?)干上がってしまったことがあり、鯉や鮒が捕り放題だったことがあります。友達は「台湾ドジョウ(雷魚)」も捕まえました。
「ピアノ池の環境をよくする会」というのがあるんですね。こんな市民活動が活発になるといいですね。久々に「ピアノ池」を見に行きたくなりました。(^_^)
いつ頃から「ピアノ池」って言い始めたんでしょうね?干上がったこともありましたか…今はどうだろう?いま、千里NTの池はどこも厳重な柵がしてあって容易に近づけなくなっているのですが、住民とのいい共存方法が作れれば、柵を再び外すこともできるかもしれないですね。
あの池は、自分が中学生の頃はメゾネットって読んでました。現在バスプロの今江プロもここで中学生の頃雷魚釣ってました。
メゾネットは北側にあった分譲棟の名前そのものですね。いずれにしてもハッキリした名前はなかったということでしょうか。(何年ぐらい前の話でしょうか…?)雷魚はけっこう大きくなるようですが、今でもいるのかなあ。もうすぐ西側に歩道が完成します。
ピアノ池にはザリガニがたくさんいて、よく釣れました。ピアノ池から藤白公園に向いて大きな斜面があって、そこに穴を掘って基地にしていました。雷魚は隣の川に住んでいて、ピアノ池にはいなかったと思います。ただし、雷魚を釣る定位置がピアノ池のすぐ横あたりだったと思います。
tcp1ppさん、詳しいですね~。アメリカザリガニは今でもいますよ。ピアノ池を囲む斜面には、おじさんが穴を掘って住んでいたという話もありました。
70年代を藤白台で過ごした私にとって、藤白台は隅から隅まで最高の遊び場所であり、学びの場所でもありましたから、今でも鮮明に覚えているのですよ。唯一の心残りは、5年生の終わりで転校してしまい、藤白台小学校の卒業生でないことです。ピアノ池は私の自宅の池みたいなもんです(笑)
ピアノ池の横の歩道が、ついに完成しました!車道の脇からすぐノリ面になっているので、やや狭くなっていて苦しい感じもしますが…。これで北千里駅前交差点から藤白台一丁目交差点まで、市道ぞいの歩道が全部つながりました。