アカデミー賞の授賞式と同じ頃、千里ニュータウンの佐竹台では45年ぶりの「再生まちびらき」と題するセレモニーが行われていました。1月26日のブログでもご紹介した佐竹台公社住宅の第一期建替が完成したからです。
45年ぶりというのは、佐竹台では1962年9月15日にも、日本のニュータウンの先頭を切って「まちびらき」をしているからです。(このときのセレモニーは11月2日)…45年前のセレモニーでは土地買収に反対した人たちが会場外で怒号を上げ、その音声が記録映画にも収録されていますが、きょうはそのようなこともなく、なごやかな雰囲気です。
盛大に花粉が舞い飛ぶ中…と言いたくなる春の日差しと真っ青な空!住民も、公社の係員も、市の職員も、ゲストも、誰の顔もうれしそうです。僕も気分が高揚していたせいか、クシャミも出てきませんでした。
樽酒の鏡割りやあすなろの記念植樹、室内見学など、心はずむメニューが続きます。記念植樹では「もっと土をかけて!」と指導が入る場面も…。自治会長さんは周辺も含め意見がまとまるまでの大変さを挨拶で振り返っておられましたが、4年の葛藤を乗り越えてこの日を迎えられたのですから、どんなに嬉しいことでしょう!住棟1階の集会室では住民への鍵渡しも行われました。さっそく新居に入ってベランダから手を振っている人もいます。新しい町、新しい家、新しいカギ、新しい畳…45年前と同じです。
藤白台ではこれから公社A棟と府営B棟の大規模な建替が数年にわたって続きますが、いつか晴れやかな日が来ることを願わずにいられませんでした。建替を機に町を離れた人、住み続ける人、新しくやって来る人の誰にとっても、同じように春の日が注ぎますように…
コメント
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コメント (2)
私も行きたかったけど、他に用事があっていけなかった!
良いお天気の中、心に残る”第2のまちびらき”が行われて良かったですね。
千里ニュータウンは、これからも大丈夫ですよ。
誰が考えたのか、「完成記念式典」じゃなくて「再生まちびらき」と銘打ったところがナイス!コピーライティング!日本で最初のニュータウンの、そのまた最初の町なんだという佐竹台の方の熱い自負心が伝わってきました。これから建替が本格化する藤白台住民としては、住み始めての感想など、またお伺いしたいものだと思いました。