なぜかまたがるニュータウン(関西文化学術研究都市)

はい、こちらは全国のニュータウンに数ある藤白橋の仲間…弓なりの歩道橋ですが、実はこの歩道橋の真ん中が2つの市町の境界線になっています。向こうが京都府木津川市、手前が京都府相楽郡精華町。
ここは略して「学研都市」。大雑把に言うと「つくば」の関西版として整備されている広さ3600haもの大ニュータウンですが、ここは驚くなかれ、7つもの市と町にまたがり、そればかりか京都府と奈良県と大阪府にまたがっているのです!
3つの府県が接する「京阪奈(けいはんな)丘陵」のあちらこちらを開発し、ひとつの学研都市と銘打ちながら実に12もの地区に分散しているので、こうなるとひとつのニュータウンと呼べるのか?という哲学的問題にぶちあたってしまいます。
この歩道橋を右手に150mほども行くと、京都府は終わりで奈良県になります。町並みも分かれているようには到底見えず、自治体が違えば当然小学校区なども変わるはずですが、小学校区を単位とした近隣住区理論はどうなっているんでしょうね。
行政区を超えた新しい都市を造るのだ!という意気込みはいいのですが、やはり現実をあまり無視すると、住民は不便なことになるのではないでしょうか。それともニュータウン住民はコスモポリタンだから、そういうことは気にしないのでしょうか。
世界に数ある「国境の町」も、実はこんな感じかもしれないと思いました。

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