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遠くの町の仲間たち…吉備高原都市(岡山)
- 2010/2/17
- 日本のニュータウン, 中国四国
- まちあるき, 戸建
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ニュータウンは大都市近郊だけのものにあらず、地方都市だけのものにもあらず、山の中にもある!…と思い知らされたのが、岡山市から高速で1時間の吉備高原都市。吉備中央町ってところにあるのですが、本当に山の中です。
ここは民間の開発ではなく、岡山県が肝入りで開発を始め、1991年に建設省が行った大規模ニュータウン調査の対象にもなっています。しかし…wikipediaによれば現在2000人ぐらいしか住んでいません。「高原住区」と名づけられた住宅街は1区画が150坪平均で、僕が見てきたニュータウンの中でも最も大きな区割りでしたが、売れ方はこんな感じです。別荘のように使っている家もけっこうあるように見受けられました。
「高原住区」のほかには「センター区」「研究学園区」「保健福祉区」「自然教育レクレーション区」「産業区」「農用区」などがあり、まさに高原の中の総合都市をめざしたようですが…なぜ…岡山市から1時間もかかる山の中に…。「この先にニュータウンが俺を待っている!」と信仰心に近い信念で進まないと、インターチェンジを降りてからも心細くなること必至のアプローチでした。
広さは前期計画分で430ha、全体計画では1900ha!1900haって、すごい広さです。千里ニュータウンの1.7倍ぐらい。しかし計画は途中で凍結されているようです。ネットで検索するとニュータウンの失敗例として辛口のページがいっぱい出てきますが、住民のブログによれば「障害者、高齢者と共に生きる町」として理念を具現化しているという記事もあり、ある自治会の会員の半数以上が障害者であるとも書かれています。(すごく大きくて立派なリハビリ施設があったし、センターのレストランでも車椅子で仲間どうし食事している人を見かけました。)
この立地でこのスケールでは財政的に厳しいだろうな…とも思いつつ、どんなニュータウンでもそこを愛して暮らしている人がいる…ということもまた事実です。いろんなニュータウンの例を見ると、計画都市であること以外、共通項なんて何もないようにも思えてきて立ちすくんでしまいますが、ニュータウンは日本社会の縮図であるということは、言えるかもしれません。
コメント
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コメント (2)
仕事で一回だけいったことがあります。本当に陸の孤島で住めば都でどこでも楽しく住むことができる自信があるのですが、ここだけはさすがに勘弁してくださいと思いました。
千里も昔は「陸の孤島」だってさんざん言われましたけれどね…。夏だったらまた印象違うのかなあ。こんな山の中なのに、電柱がほぼ全部地下埋設というのもすごい話です。町ってなんなのか?とか、いろんなこと考えちゃいました。