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- 新村と古鎮(上海郊外・七宝)
前回の位置から川ぞいに次の橋まで進んでふりかえったアングル。白い団地と赤い船着き場が対照的です。ここは倉敷みたいというか鎌倉みたいというか古い町並みを残したプチ観光地なので(写真と反対の方角がそうなってるんです)、つながれている船は生活の足というよりは観光向けの遊覧船。雨だから誰も乗ってないけど…
いっぽう、白い団地のほうはGoogle Mapなどで見ると「白波新村」と書いてあり、ニュータウンと言っていいようです。上海周辺には「新城」「新鎮」「新村」とついた町がいくつもあり、これらが計画都市のニュータウンに相当するようです。大きさによって「城>鎮>村」という大小関係になっていると聞きました。写っているのは日本でもよくある「5階建て・階段室型・エレベーターなし」というタイプですが、屋根のデザインなどは中国風です。都心のぴかぴかマンションでは中国風でもなんでもないモダン建築が主流ですが、ここはなんとなく伝統を意識しているのは古鎮の隣だからでしょうか…?それともこの団地がすでに少し古いからかな?
観光用の古い町並みはなくなることはないと思いますが、すぐ周辺では再開発が進んでいるようです。万博関連の都市改造ですぐ近くに地下鉄の駅ができ、都心まで30分足らず…となれば、「ふつうの」古い家並みは消えていく運命にあるのでしょう。そんな中でこの団地と観光船着き場の対比は、都市の変化を示すギャップ遺産としてまだ残っていきそうです。
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