シンプルな近隣公園(ハワイ・ミリラニ)

NEIGHBORHOOD PARKとあるので、まさに「近隣公園」です。このミリラニという町が千里と同じ近隣住区理論をベースに造られているということですね。

すごく、シンプル!一面に広がる芝生はよく手入れされていますが、遊具とか、植え込みとか、そういうものは一切ありません。何ヵ所かの近隣公園に行ってみましたが、バスケットコートがあったり、たまにトイレがあったり、ここはオープンマーケットに使ってくださいという表示があったりもしましたが、だいたい似たような感じでした。「広い芝生を用意しておくから、あとは自由に使え!」という感じですね。

…という(同じ理論で造られたはずの)アメリカの近隣公園を見て思うのは、日本の公園はついちまちまといろいろ造り込み過ぎていて、使い方も窮屈だし、そのためにメンテナンスがややこしくなっているのでは…?ということです。一面の広い芝にしておけばトリミングも機械でできるのに、日本はいろいろ作っちゃうので手作業の部分が増えてしまう。それはまさに「日本庭園的」ということです。だからメンテが行き届かなくなって、結果「凝ってるけど草ボーボー」になってしまうのではないか?同じ理論で造ってるはずなのに結果が違うというのは、まさに「文化の違い」です。

これは個人の庭にも同じことが言えるかもしれません。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2019年 10月 12日
  2. 2019年 10月 21日

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る