「草の根」が活動する中央公園の屋外ステージ(韓国・果川新都市)

日本と形態は違うものの、韓国の果川では市民によるコミュニティ活動も活発に行われているそうです。その屋外イベントによく使われるという中央公園の屋外ステージに案内していただきました。簡素ですが、屋根付きのステージと半円形の観客席があります。

新橋ぽいタウンセンターからは、道路を挟んですぐ隣です。左後方は高層に建替中の第1団地です。

「grass roots」という言葉を説明の中でよく聞きました。「草の根」ということですね。上から与えられてやるのではなく、市民が自発的に始めた活動の集合体。そんな人たちが果川にもたくさんいるということでした。ニュータウンは人工的で無味乾燥な町だと思われがちですが、一方で「この町を自分たちの町にしていこう」という修正機能のようなこともよく働くのがニュータウンです。

千里と果川が違う点は、果川は人の入れ替わりがけっこう激しいということ。それは満足度が低いからではなく、都心に近く、政府庁舎なども抱えていて「働く場所」としての側面もあり、機能的な理由でこの町を選んでいる人が多いためかもしれません。

住まいに対する価値観や法制度も異なり簡単な比較はできませんが、「入れ替わりが激しいのに市民活動が活発」ということは、興味深い現象だと思いました。

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