緑のクオリティ(シンガポール・トアパヨ)

(2018年7月に訪問した時の記録です。)こちらはとアパヨのタウン・センターから幹線道路一本を挟んだ広大な「トアパヨ・タウン・パーク」(Toa Payoh Town Park)。もちろん無料だし、簡易な展望塔(行った時は入れなかった)や、あずまやがあるほかは特段にゴージャスでもありませんが(隣接してプールやスポーツ施設はあるようです)、目を見張るのはグリーンの手入れの良さです。

緑地はいっぱいあっても、ボーボーだったりハゲハゲだったりすることが多い日本のニュータウンと比べて、なんと美しい芝生でしょうか。

気候が違うことが有利なのかな?とも考えてみましたが、熱帯性であれば植物の成長は速いわけですから「手入れが楽だ」とも言い切れません。多摩ニュータウンのある方が街路樹の管理予算を調べたところでは(公園とは違いますが)、シンガポールは年間90 億円。対する多摩市は(面積が約34分の1しかないですが)1億円。シンガポールは多摩市に比べて、34倍の面積で予算は90倍。千里も推して知るべしという感じがします。

「みんなが使うところは(豪華ではなく)綺麗にしておく」。頭がいいやり方のように思えますが、どうでしょうか。

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