ニュータウン・ブックチャレンジ(2/7)…新しい都市づくり

「ニュータウン・ブックチャレンジ」2日目は『新しい都市づくり』(1968年 鹿島出版会、今野博、北野道彦著)。この本はとある高名な古書商の方が「これは奥居さんにいいと思います」と特に取っておいてくださったものです。「少年の科学」シリーズの一冊で、小学校上級ー中学生向とありますが、内容はわかりやすく、かつ本格的。なぜニュータウンを造らなくてはならないか、開発の実務、設計のポイント、日本や世界のニュータウンの実例、海上都市・空中都市などの未来プロジェクトの紹介など、私には「鼻血ブー!」の内容が194ページに手際良くまとまっています。

1968年といえば、まさに「ニュータウンが夢見ていた頃」。表紙のイラストも、萌えますね。千里ニュータウンのマスタープランも紹介されています。「農民の反対」のドキュメンタリー写真もあります。口絵の折込は、多摩ニュータウンの3色刷計画図です。フィンランドのタピオラやレッチワースの紹介もあります。「都市の公害」にも誠実に一章を割いています。(多摩ニューの折込以外、すべてモノクロなのは致し方ないところです。)

少年少女にニュータウンの要諦を片手で持てる重さでわからせる…という大胆な企画ですが、一切手抜きや無駄がありません。監修には川端康成先生も名を連ねておられます。まさに昭和の名著。Amazonではありませんが、書名で検索すればいくつかの古書店で入手できるようです。

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