ドッグランという社会実験

もう終わっちゃいましたが10月15~18日の4日間、千里北公園の北千里高校に近い一角で「ドッグラン」の社会実験がありました。主催は吹田市。

同公園は30haもあり、吹田市の中では万博記念公園のつぎに広~い公園!ニュータウン住民をはじめ、多くの千里の人たちの「お気に入りスポット」になっています。1965年の開園からもう57年にもなるんだ~。歳月は「成熟」と「老朽化」という2つの変化をもたらしています。

そこであらためて「どうしたら魅力的になるのか?」を、管理運営形態も含めて吹田市が検討していて、魅力化策の一つとして試しに数日間やってみたのが「ドッグラン」。といっても、高校と体育館の間の(ふだんはあまり人が行かない)一角です。

(あんなに狭い場所でいいのかな?)と内心思っていましたが、それは広~い北公園と比べるからそう思うので、犬と飼い主にとっては、十分ストレスが発散できる広さのようでした。オレンジ色の仮囲いの中で、左が小型犬用、右が中型・大型犬用。出入りの時に逃げださないように、ゲートの部分は二重になっています。

僕が見ていた範囲では、とくにトラブルもなく、犬も人も十分に楽しんでいたようでした。犬を飼っている人は運動の必要上、町を歩き回っているので、町のことをよく見ています。それは同時に町全体の防犯にもなっているわけですね。(運動が必要なのは犬を飼っていない人も一緒なんですが…)

北海道のニュータウンメルボルンの公園でも、ドッグランの導入は見ました。今は家族の人数が減っているから、ペットを飼っている人はけっこういるのですね。千里の近隣センターでも、動物病院は増えている感じがします。

ドッグランは大がかりな投資も要らず、公園に人を呼び込める仕掛けだなと感じました。飼い主はたえず一緒にいるという前提です。令和のペットは、昔の野犬とはしつけが全然違います!最近の人の子どもを見ているようです(そんなこと書いたら叱られるか…)。

北公園は要改善点も多くありますが、魅力化については、地道にいい仕事もされています。千里の人は、公園に関しては目が肥えていますからね。公園に囲まれて暮らしているようなものですから。

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  1. 2022年 10月 22日

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