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- ここはヴェニスかリビエラか…(ザ・パール・カタール)
(2024年3月の訪問記です。)
ドーハ郊外の「国家の目玉的」都市開発「ザ・パール・カタール」。行ったのがラマダン期間中でまるで人通りがありませんでしたが、歩き回ってみました。すると…ややっ!これはヴェニスのカナルグランデに架かるリアルト橋!(のレプリカ。)スケールダウンはしていますが周辺の街並みも含めてかなりの再現性です。そして本物のヴェニスより間違いなく清潔です。
人がいないので、ますます「ここはどこ?」感が強まってしまいます。飲食店はあるんですがラマダン中の白昼でどこもやっていません。映画のセットか休業日のテーマパークに迷い込んだようです。
ニュータウンや新しい市街地は、デザインのよりどころを求めて未来志向に走ったり伝統的なモチーフを海外から持ってきたりすることがありますが、なぜ中東でイタリア?ネットをググると中東の王族はリビエラに遊びに行くとか書いてあったりしますが…この「ザ・パール・カタール」のデザイン・コンセプトが「アラビア湾のリビエラ」(リビエラ・アラビア)なんだそうです。
ニュータウン、リゾート、テーマパーク。「伝統の尊重」というより「非日常感」が大切なのでしょう。経済は飽和すると遊びに向かう…ということでしょうか。ドバイのパーム・ジュメイラのように「完全な非日常」ならいっそわかりやすいですが、それに比べるとおとなしい感じがするのはお国柄かもしれません。
遅れて来たポストモダンか?
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2024年 10月 10日
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