バブル・博覧会・シーサイドももち(福岡)

名前は30年前から聞いていたけれど、行ったことがなかったこの町。ようやく来ることができました。シーサイドももち。漢字での地名は「百道浜」です。埋立地のニュータウン。お上りさんは、まず福岡タワーに上って町の全景を掴みます。室見川の向こう(西隣)には、西福岡マリナタウン(西区)も見えます。百道浜は早良区、その東に接する地行浜は中央区で、百道浜と地行浜は地続きで一体化していて「シーサイドももち」と称しています。タワーがあるのは百道浜。福岡ドーム(みずほPayPayドーム福岡)があるのは地行浜。

お隣の西福岡マリナタウンは1995年のユニバーシアードで弾みをつけて整備されましたが、シーサイドももちは1989年のアジア太平洋博覧会(よかトピア)会場として整備され、まちづくりが進められました。少しこちらのほうが早いことになりますね。1989年は市町村制度の発足から100周年になり、時まさにバブル経済の絶頂ということもあり、全国各地で地方博覧会が大量に開かれました。その福岡版がアジア太平洋博覧会(よかトピア)。福岡タワーはそのシンボルとして建てられました。まちづくりに合わせて大型イベントを打てば、インフラ投資の回収が速くなる…という作戦は1970年の千里丘陵で「発見」され、1981年の神戸ポートピアではっきり意識してセット戦略化し、以後定番となって全国に広がりました。(1996年東京で企画された都市博のように、頓挫した例もあります。)

今は、オフィス、公共施設、住宅がコンパクトに併存した町並みになっています。タワー、ドーム、ホテル、博物館、図書館、学校、病院…メディア各社も集中しています(福岡タワーから電波が出ている関係でしょう)。高層住宅も戸建街もあります。左のマンションに住んで右の会社に通ったら、めっちゃ職住近接やん(家の近所で会社の人に会うけど…)。首都圏や大阪であればもっと機能分化するのでしょうが、福岡のサイズに合わせたまちづくりがされていると言えます。

旧海岸線に沿って敷かれた新しい通りも、ここでは「よかトピア通り」。この通りが西区に入ると「マリナ通り」に変わります。福岡市は「よかトピア」(シーサイドももち)→「ユニバーシアード」(マリナタウン)と、イベントをシリーズ化することで、西側の海浜地区を一新したわけです。

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  1. 2026年 7月 20日

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