この週末、千里は雨もよいですが、不要不急の外出をあきらめるにはいい天気かもしれません。桜は三分咲き。
こちらは1週間ほど前、千里中央公園に人知れず空をにらんでいる『あほんだら獅子』。1970年(ちょうど半世紀前!)、千里ニュータウンの完成を記念して設置されたアートのひとつです。流政之作。
千里が大変便利なロケーションにあるにもかかわらず開発が遅れたのは、大阪市内から見て鬼門の方角にあったから…ということもの理由であったとされていますが、このアートの趣旨はそのいわれを受けて、「鬼門を守る」という意味も込められていたとのこと。
鬼瓦やシーサーのように「怖いものを置いて厄を払う」のは、昔からの変わらない願いであり、ニュータウンという現代的な人工都市にそういった伝統的な文脈を持ち込んだのは、2020年春の今となっては心にしみるものがあります。科学的に考えて行動することはとても大切だけど、人間それだけじゃ落ち着かないんですよね。
この『あほんだら獅子』、あとから造られた豊中市立千里体育館の裏山のような位置関係になってしまい、いつもひっそりしていて「知る人ぞ知る…」という感じなんですが、千里をどうぞお守りくださいという願いを込めて、ここにご紹介します。
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2020年 3月 31日トラックバック:『PONTA』よ、邪気を化かしておくれ! | アラウンド・藤白台
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