住民が見ています(イギリス・レッチワース田園都市)

(2013年8月に訪問した時の記録です。)オープンな外構を貫いていて、日本のようにフェンスを張り巡らしたり塀を立てちゃったりは絶対に許されないレッチワースですがそれでは防犯対策は…?

「住民が見ています」。この看板は他のニュータウンにも同じデザインのが出ていましたが、中央の女性を、警察官や男性が取り囲んでいます。かなり近いです…。中央にいるのは「コソ泥風」ではなく、「守られるべき対象」なんですね。同じフレーズの看板は、他の外国でも見たなあ…。これは抑止力になるんだろうか?この時は8年前ですから監視カメラを見た記憶はありませんが、今では監視カメラが付いているでしょうか?

もう一つ、下の看板は「許可証を持っている人は、日曜以外の午前8時から午後8時までは路上に駐車していいよ」という趣旨。実際に家の前の路上駐車は多数見ました。日本ではそういう表示はしないと思いますが、ここでは日常の出入りの便宜を考えて、昼間は家の前に停めておいていいよとわざわざ書いているのです。レッチワースは、家のデザインにはすごく厳しいのに、こういうところは鷹揚だなー。いや…日本でも自宅の前のチョイ停めぐらいはやるわけで、それをわざわざ表示して認可しているというのは謹厳というべきか?

レッチワースは、と言うより、イギリスの住宅街は、なのかもしれませんが、こういうちょっとした表示にはお国柄が出ます。(つづく

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