ニュータウンの「伸びしろ」(多摩モノレール)

こちら多摩センター駅。小田急でも京王でもなく、多摩モノレールの終着折り返し地点で鉄路がバッサリ切れている断面が歩道橋の上から観察できます。

モノレールという交通手段は「中規模輸送」においてのみ適正な選択となるので決してメジャーな存在とは言えませんが、郊外に位置するニュータウンとは「相性がいい」と言えるでしょう。

千里ニュータウンには「大阪モノレール」(1990年開通・日本最長、世界でも路線長2位)。多摩ニュータウンには「多摩モノレール」(多摩ニュータウンへは2000年開通)。いずれも郊外~郊外を結ぶ円環状の路線です。どちらも(コロナ期の一時的な減少を除いて)飛躍的に輸送人員が増加しています。(大阪では、郊外~都心の私鉄はピーク時のバブル期より2~3割方減っているのに、モノレールだけが増加しています。)

現在は多摩センターが南の終点、北の終点が上池台(東大和市)ですが、まず、上池台から箱根ヶ崎(瑞穂町)への延伸工事が始まり、南へも町田への延伸が計画されています。この「断面」から南へ、少なくとも多摩ニュータウンを出るまでは「ここに通すんだろうな」という空間が確保されているのがわかります。

人口が減り始めている日本で、鉄道の延伸計画が(比較的現実味を持って)あるというのは、「ニュータウン好き」としては注目したい話です。郊外~都心の関係で発展してきたニュータウンが、郊外~郊外でもつながっていくと、産業革命以来の都市構造が変わっていくのかもしれません。(おおげさだな…?)

面白いのはこの多摩モノレール、出資元の最大株主は圧倒的に東京都なんですが、私鉄で一番出しているのは京王でも小田急でもなく西武なのです(西武拝島線ともクロスしていますが)。西武王国の南への野心(または未練)に見えなくもありません。(おおげさか…)

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