遠くの町の仲間たち…狭山ニュータウン(大阪)

ここは埼玉県ではなく大阪府の大阪狭山市(これが正式名)にある狭山ニュータウン。泉北ニュータウンから尾根のトンネルひとつ越えたところに隣接しています。
ここが大阪府である何よりの証拠は、府営住宅があるところ。狭山ニュータウンは千里ニュータウンと近い時期の開発であるため(1969年入居開始)、府営住宅のデザインも(まったく同じじゃないけど)かなり似ています。なにより囲み型配置である点がソックリ!千里ニュータウンを開発する際に、団地棟の配置は「南面並行配置」がいいのか?「囲み型配置」がいいのか?かなり熱心な議論があったようですが、囲み型配置を一番熱心に採用したのが府営住宅。(地形によってそうなってないところもあります。)
…で、千里以外の府営住宅でも、同じ府がやっているわけですから囲み型配置の団地をせっせと造っていた…ということが、大阪府の地図を見ているとわかります。団地の棟で囲んだ内側にはクルマを入れないようにして、子供の遊び場を造って、コミュニティ空間にしよう…という趣旨で、結局その後マイカーブームで駐車場にしてしまった団地も多いのですが、このアングルではオリジナルの精神が保たれているようですね。なんだかほっとするわ~。
ちなみに狭山ニュータウンの町名は「西山台」と「大野台」。やっぱりこの時期は「○○台」が多い…ニュータウン界の「太郎と花子」だな。…っていう例は古すぎますが…。
千里ニュータウンの府営住宅囲み型配置の例は、こちらこちらこちら

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