ニュータウンと新都心(千葉・幕張)

幕張と言えば「幕張新都心」とか「千葉マリンスタジアム」とか「幕張メッセ」とか、住宅地とはほど遠い…むしろ横浜の「みなとみらい」のイメージに近い業務地区(オフィス街)を思い出す方も多いでしょう。
しかし海浜幕張駅周辺のオフィス街も隣の幕張ベイタウンも、その千葉寄りの検見川浜や稲毛海岸駅の周辺も、もとは一体の計画としてスタートしたようです。しかしその完成には30年もの時差があるので「ひとつの町」という印象は薄く、早く完成した検見川浜や稲毛海岸駅の周辺(花見川より千葉寄り)の部分は「千葉海浜ニュータウン」と括られ、幕張ベイタウンは幕張ベイタウン、オフィス街は幕張新都心として隣接する3つの地区として捉えられるようです。
この幕張新都心はバブル華やかなりし頃に、多くの企業が進出・移転してきました。広い街路に海も近く、ホテル生活みたいなキャッチで町をアピールしていた記憶があります(キャッチはうろ覚え…)。電柱はもちろんなく、清潔そのものCGそのまんまみたいなビル街は、ドラマやCMの撮影などにもよく使われたようです。1978年に成田空港が開港し、湾岸道路や京葉線があいついで開通して一躍「都会」になった千葉県の目玉が幕張新都心でした。ニュータウン計画に関連して建設されたオフィス街としては、日本最大級と言えるでしょう。
1960年代に計画された千里ニュータウンは都心にも近く、住宅供給が優先されたため、業務地域は千里中央の西町側に取られただけでした。それでもその一角を住宅にするか、オフィスにするか、両方の選択肢を比較検討して決めたようです。「一戸でも多く住宅を」という社会ニーズにこたえつつ一方でオフィス導入も検討したのは、オフィス街で成立するならそのほうが土地が高く売れ、法人税も入って「商売」としてはより儲かったからです。
海浜幕張の一帯も当初は住宅にする構想がオフィス街に変更されたようで、土地利用の迷いは東でも西でも変わらないようです。

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