東京ミッドタウン・建築編

千里ニュータウン育ちとしては「都市再開発」などと聞くと一応興味は持ってしまうので、行ってきました出張ついでに話題の東京ミッドタウン。六本木は防衛庁跡地の再開発区域です。(以前はサビシー場所でしたが…)
地区計画面積102,000m2ってことは藤白台(1,385,316m2)の約7%…ざっくり北千里駅周辺の「北地区センター」より一回り大きいぐらいでしょうか。ホテル、ショップ、オフィス、住宅、公園などが一体になっています。町の機能をワンセットにして造る発想は、都心のニュータウンと言ってもいいかもですね。(かなり拡大解釈ですが…)
第一印象は…う~ん密度が詰まってる!これは規制緩和後に造られた最近の町の特徴ですが…(西新宿より汐留のほうが詰まって感じられるのは法規制が変わったため…)。この写真には写ってませんが、「ミッドタウン・タワー」は地上54階建で日本で一番高い超高層ビルです。
と同時に、軽快に見えるガラス面などを多用して、高密度のわりには圧迫感を与えない設計も進歩してるなと感じました。外見が軽快だと耐震対策が気になりますが、そこは耐震性と軽快さを両立する技術も進歩しているのでしょう。2007年版の都市美です。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (6)

    • 森や
    • 2007年 5月 30日

    最近は、大阪近郊にもチョー高層ビルのアパートがめだちはじめました。都心に近く便利、流行の先端、などの利点があります。ただし、これを町とみなせるとすれば、中心となるべき、若い世代には高価すぎるのではないか。さらに、安全性ですか、S.マックウィーンの映画タワリングインフェルノをみたオジサンたちは恐くて住めないという気もある。千里ニュータウンも結局は価格に帰着するんでしょうね。

    • pigmon
    • 2007年 5月 30日

    これは、
    子どもの存在を想定していない街・・・
    といったところでしょうか。

    • 奥居武
    • 2007年 5月 30日

    この一角の住宅はオール賃貸のようですが、リッツ・カールトンのサービスがついてくる棟で月40万円台から180万円台…だそうです…僕は千里NTのほうが好きだなあ。リッツ・カールトンのサービスついてこないけど…。これだけ高額になるとよほどの「独身orDINKS勝組」か「シニア富裕層」または「外資系社宅」を想定しているのか…と思いますが、いわゆる「標準世帯」のモデルが崩れているのが今なんでしょうし、これで市場が成立するのが東京という都市なんでしょう。…でも僕は千里NTのほうが好きだな。高層は火事が怖い、というテーマは竹見台の14階建てが造られた40年前にもハシゴ車が届かないと話題になりました。

    • 奥居武
    • 2007年 5月 31日

    森やさんのコメントへのご返事に補足します。千里NTには「収入に関係なく誰もがいい環境の中で住める」というハッキリとした方針があって、それは「ソーシャル・ミックス」という都市計画の用語にも裏打ちされています。「誰もが同じように暮らしを楽しめる」という理想は、戦後民主主義の精神を色濃く反映した思想だったと言ってもいいでしょう。後続のニュータウンでもこの点はあまり変わらなかったと思います。ところが最近の都心再開発では、都心の夜間人口を増やすために多くの計画で住宅が組み込まれているにもかかわらず、この視点がすっぽり抜けてしまったようにも思われます。低利用の土地を安く取得する郊外開発ではなく、すでに使われてきた土地を造り直す都心再開発では、安く供給すると事業にならない…という現実もあるでしょう。でも、じゃあ、富裕層でも明快な勝組でもないイッパンジンは、どんな場所、住まいを取得すればいいのか?便利な都心には住みたくても住めないのか?富裕な都心、それ以外の郊外と、区分ができてしまっていいのか?…このテーマは実に「深い」ですね。

    • 森や
    • 2007年 6月 05日

    エヤ・コンディションド・ナイトメア(エアコン制御の悪夢)というSFををむかし読んだ覚えがあります。あの、ふつうでは及びもつかない値段の高層アパートで、一生の大半を暮らす、とくに子ども。風、雑草、帳、せせらぎなど地べたから切り離された生活を知らないとしたら、まるで宇宙ステーションにいるよう。なんか不気味な社会ですね。

    • 奥居武
    • 2007年 6月 05日

    星新一のショートショートをひさしぶりに読んでみたくなりました。すでに現実はここまで来ているってことですね。でも僕は憶えていますが、千里NTだって当初は「あんな人工の町で…」という拒否感を持つ人もあったのです。人間はどこまで「環境を人工的につくる」という企てと折り合っていけるか?うーん、深い!

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る