さあ、これからどうする?(彩都)

モノレールの彩都西駅から北に向かって…。
左手の大きなマンションは、彩都2つめの町「彩都やまぶき」の一角になります。ここまでは、造成が進んでいます。
さて問題はそのあと…計画では右奥に道路とモノレールが延伸され、現在オープンしている「西部地区」だけではなく、「中部地区」「東部地区」が造られることになっています。町名もすでに準備されているようです。一番奥の東部地区は、北を新名神高速道路がかすめ、「茨木北IC」が設置されることになっています。
新名神高速道路のこの区間(高槻JCT~神戸JCT)は「事業中」となっていて2018年度には開通することになっています。あと10年…。新名神高速道路は、なんと今月には草津JCT~豊田JCTがもうつながります!吹田ICから今の名神と併用しても東京へ最速で行けるルートが変わり、20分ほど短縮されるようですし、関が原の雪も回避されます。もし新名神が全通すれば、茨木北ICは彩都の「一番奥」ではなく、学研都市にも直結し、東京など国土軸に続く「太い道路」の入口になるわけです。今の風景だけを見ていると夢みたいな話ですが…(草津~高槻間は、京滋バイパスなど既存の道路とルートが近いため、「抜本的見直し区間」となっています)。
ビッグプロジェクトはいつの間にか進んでいる…という印象ですが、まちづくりにしても道路の建設にしてもなんだか雲行き不透明で歳月もすごくかかりそうなのは、1960年代のようなわけにはいきません。
可能性を残しつつ柵で区切られ原野に続く道路は、日本のニュータウン開発のフロンティアを象徴する光景と言えるでしょうか。

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