北海道ではもうすぐ200万都市!札幌への一極集中が著しく、空の玄関口・千歳から札幌にかけてはJR千歳線に沿ってつぎつぎとニュータウンが現れます。泉沢向陽台、恵み野、北広島…「北のニュータウン銀座」の一番札幌寄りにあるのがもみじ台団地。この写真は千歳線の車内から撮りました。千歳線は空港から来る人も通勤客も使う北海道一の幹線で、普通と快速が計1時間8本あり、北広島では追い抜きもある、完全に都市型の路線です。
その通勤電車の窓から見える丘の上のニュータウン!…という図式は、千里や多摩となんら変わることはありませんが、雪に埋もれて北国特有の傾斜屋根つきの集合住宅が雛壇に並ぶさまはどこか北欧の町のようでもあり、エキゾチックです。
最寄駅が「新札幌」というのも、そそりますね。1973年開業。もみじ台団地は1968年からの開発で242haということですから千里で言うと住区2つ分ぐらいですが、集合住宅も戸建もあって、真ん中には時計塔のあるタウンセンターがあり、まとまった計画都市らしい街区を作っています(「団地」という言葉は、もともと集合住宅だけを意味するのではありません)。
今年は1972年の札幌五輪から40年になりますが、そのころ、札幌圏は急成長していたのです。石炭からのエネルギー転換が進んで、職を求めて人々が札幌に集まってきた…という背景もあるでしょう。札幌五輪のテーマソング「虹と雪のバラード」の「町ができる 美しい町が」という歌詞は、むしろニュータウンのテーマソングだと僕は思っているのですが、その「美しい町」のひとつが、もみじ台。
丘ひとつをニュータウンに造成したような地形で、つまり坂の上にあり、高齢化も進んでいると聞きましたが、なんといってもここは札幌市内。バスで新札幌まで出れば、JRも地下鉄もあるのです。丘の上の「~台」のつくニュータウン。なんだか親近感がわきます。こんどは緑がきれいな季節に行ってみたいなあ。
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