遠くの町の仲間たち…ひばりヶ丘(東京)

池袋から西武線で20分…23区も外れて三多摩の郊外ののびのびとした(ちょっと垢抜けないところがくつろげる)中に展開しているのが、1959年から開発されたひばりヶ丘団地。(僕と同じトシだ!)多摩平香里と同じく、ニュータウンの原型的な要素を持つ大規模団地です。
ここは結婚間もない皇太子夫妻(いまの天皇皇后両陛下)が訪問してベランダから手を振ったことで注目され、いまは建替時期を迎えて「減築」実験をやっていることで、団地ファンからまた注目を集めています。
写真の左半分が、建替が終わって高層棟の「ひばりが丘パークヒルズ」に生まれ変わった区画。右半分がオリジナルの「ひばりヶ丘団地」。50年の歳月が育てたけやき並木(ですよねこれ?)を挟んで、見事な対照を見せています。古い棟のほうは、ほぼ退去が終わったようで入口がふさがれている階段もありましたが、まだ暮らしておられる住戸もあり、敷地はまだ囲われていません。この団地も多摩平と同じく賃貸で、建替にあたっては高層化して生み出した土地を民間に売却する計画のようです。
左の高層になった街区は容積率150%ということですから、千里ニュータウンのまちづくり指針のリミットが、こんな感じになるということです。たしかに建物は高いですが、街路樹が大きいからすごく風格のある町になっています。こういった枝ぶりは武蔵野に特有の風景で、関西では土壌が違うために同じ樹種を植えても「ずんぐりむっくり」になってしまうそうですが…。
「団地に歴史あり」。そんな言葉が思い浮かびます。このひばりヶ丘と多摩平は、千里の建替の先行事例として参考になる点がたくさんありますので、追って丁寧にご紹介します。
12月20日から続けてきた日本のニュータウンのかけ足レポート「遠くの町の仲間たち」。いったん今回で終わりです。去年後半からだけでも、ずいぶんいろんな町を回りました。しかしまだまだ行っていないニュータウンはたくさんあります…。今年前半で、代表的な大規模ニュータウンだけでも踏破したいのですが…。

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