こちらは千里中央からほど近い新千里北町第3団地。いわゆる公団(現UR)の分譲団地です。
つい今月の初めまで姿を見せていたのに、先日、建替のために建物が覆いで囲われました。白にグリーンのアクセントがしゃれた塗り分けでしたが…。中には階段一列の「ポイント住棟」もまざっていて、これが青山台にあるのとは間取りがたぶん違うのか、外観も少し違っていたのです。青山台と新千里北町は連続して建設され、時期はほとんど変わらないはずですが、規格化されていて同じように見える「公団の団地」でも、窓の数などを数えると、いろいろなバリエーションが巧みに組み込まれていることが伺えました。
「ました」と過去形で書かないといけないところが、なんともせつない。URの賃貸団地は原則昭和40年代以降の建物については建替をせずに活用の方法を探る…となっているようですが、分譲団地については入居者の合意しだいですから、南町はすでにマンションになったし、桃山台は工事に着手、北町もあとを追って…と、つぎつぎと千里ニュータウン「初代」の建物が姿を変えつつあります。北町の建替前後の比較(予想図)は、こちらで見られます。
「建て替えないでリニューアルで行く」という決議の話はほとんど聞かないですが、そういったリノベーションの先例が少なすぎることもあるのではないでしょうか。ぜひいろいろな例が出てきてほしいです。

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