遠くの町の仲間たち…光が丘(東京・練馬)

光が丘は1983年に入居が始まった東京23区内のニュータウン。時期的にはおとなり練馬区の高島平のあとになります。
なぜそんな時期まで東京23区内にまとまった土地が残っていたかというと、ここは戦前は飛行場で、戦後は長い間米軍のグラントハイツとして接収されていたからです。軍の返還地であるという意味では、沖縄の那覇新都心に近い由来を持っています。(ワシントンハイツ跡の代々木公園もそうですね。)
光が丘っていうけれど、地形はほぼ平坦。町の南北を広い歩行者専用道が貫き、これが町の背骨になっています。…というあたりはつくばの真ん中に似ているな。この道に面してお店もあるのですが、1階部分だけが張り出したようになっていて、2階以上は思いきりセットバックしているので、にぎわいがあって、同時に狭苦しさも感じさせません。
この立派なイチョウ並木はニュータウンにしては風格ありすぎ?ですが、それもそのはず、かつて「ロンドン一丁」と呼ばれた丸の内から移植した樹齢100年以上の年季物!丸の内の馬場先門から旧都庁前までの間に京葉線の地下駅を造ったときに撤去を余儀なくされ、それを大事に練馬まで運んでニュータウンのメイン並木にしたというわけ。都市開発はあっちこっちでつながっているので面白いです。
三色彩道もいつかこれぐらいになるといいのにな。

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