(2018年7月に訪問した時の記録です。)シンガポールの団地群の中でも一番古い…なんと1930年代にさかのぼります…チョンバルにやって来ました。当時は、イギリス領。そのような時代に、現在、シンガポールの団地を仕切っている住宅開発庁(HDB)の前身である「シンガポール改良信託(SIT)」が設立され、団地建設が始まったというのですから、すごいですね。

いやいや日本にも「同潤会アパート」があったではありませんか。このチョンバルは、ちょうどそんな感じです。古い時期の開発だけあって、都心から西へわずか3キロ弱。日本の同潤会アパートは姿を消してしまいましたが、ここでは、群で、残っています。大変きれいな状態で、実際に使われながら、保存されています。左手前の、アールデコ調の白い壁、赤いアクセントの建物が、それ。ブロックまるごと、こういう感じで残っています。

便利な場所だけに、高層建替の波が迫っていることがわかりますが、にもかかわらずこの一角は「記念碑的に」低層のまま、保存活用されています。

1階部分はには瀟洒なテナントも入っていて、チョンバルは「都心に近いおしゃれスポット」という位置づけになっているようです。シンガポールの代官山だって。知らんけど。

しかし初期の団地を、1部屋とか、1棟とかではなく「ブロックまるごと」使いながら残す…というのは、たしかに文化を重視した姿勢ではありますね。溜め息が出ちゃう。

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