花ブロックの系譜(シンガポール・クイーンズタウン)

(2018年7月に訪問した時の記録です。)少し寄り道しましたが、シンガポール・レポートの続き行きましょう…。漢字で書くと「女皇鎮」となるクイーンズ・タウン。ここは開発着手が1960年頃ということで古く、パリパリの超高層に建替も進んでいますが、1970年代か80年代頃な感じのブロックもありました。

洒落ではないですが、そこで見かけた涼しげな花ブロックのファサード。視線と光をさえぎって風は通し、建物に優雅さを加える意匠ですが、沖縄の鉄筋コンクリの建物でよく見られる花ブロックが、クイーンズタウンの団地でも使われていました。

沖縄では戦後の鉄筋コンクリ化にともなって普及していったということなんですが、シンガポールにもあるのは、偶然なのか?どちらかがどちらかに影響していったのか…?

その物語を想像すると、吹き抜けてくる風もひときわ涼しく感じられるのでした。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る