広い駐車場と緑地、ときどき高層(イギリス・ハーロウ)

(2013年8月に訪問した時の記録です。)タウンセンターの端から町のほうを望むと、ゆるい丘陵地形に広い平面駐車場と緑地、ときどきアクセント的に高層住宅。千里ニュータウンの南センターの開発初期の風景が思い出されます。

というか、千里のほうがこういった景観形成に感化を受けて設計されたのでしょうね。あとから造った千里のほうが緑の成長が速く(早く緑を回復するためそういう樹種を植えた)、土地が高価になったので平面駐車場は立体駐車場に造り替えられ、建物も高層の数が増えて「景色のヌケ」(ビュー)が失われてしまっていますが、昔の千里の記憶がある者にとっては「ああ、これこれ!」と思う景色です。

こうやって駐車場をたくさん確保してある設計は、戦前派の田園都市とは大きく違う点ですね。イギリスにおいても、こういう設計が「新しくて時代の要求に応えている」とされたのでしょう。これが立体駐車場にならず平面のままキープされているということは、土地の利用圧力が高くないということですが…。(つづく

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