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- 遠くの町の仲間たち…常盤平団地(千葉)
おおっ!これは屋内なのか屋外なのか…?ここは団地マニアや1960年代マニア(そんなジャンルあるのか?)、あるいは博物館業界の皆さんにはちょっと知られた松戸市立博物館の…屋内です。
体育館のような大きな空間に団地を切り取って…なのかレプリカで再現したのか?…とにかく団地の一戸分+アルファをそのままはめこんだ大胆な展示!ダストシュートの横に立てかけた竹ボウキとか、いや、ディテールまで実によくできてます。この写真じゃ見えないけど、室内もすごいですよ。足がついてるモノクロのブラウン管テレビでは、バヤリースのCMまで見られます。
なんで松戸市がここまで力を入れた展示やってるか?っていうと、ここは初期の大規模団地「常盤平(ときわだいら)団地」の隣にあるからです。常盤平団地。1959年入居開始。…ということは1957年の千里山団地、1958年の香里団地、多摩平団地のすこし後輩、東京のひばりヶ丘団地と同期生。…そして私と同期生です!ニュータウンとは名乗ってないけど、「プレ・ニュータウン」に位置づけられる大規模団地の一つです。
この常盤平団地が注目されている理由は3つ。1.この博物館の大胆な生活再現展示。2.団地の孤独死を防ごうと自治会が立ち上がったこと。3.(URは昭和30年代竣工の団地は原則建替と決めている中で)住民決議によって建替はしない、と決めていること。…無力に老朽化していくのではなく、「なんとかしよう!」という思いが詰まった団地なのです。そして…4.千里ニュータウンより3年早く2009年に50周年を迎えたこと!
出張のついでに行ったからヒアリングはしていないのですが、「話が聞きたい!」と思わせる団地の一つ。ここの自治会は、自分たちの団地の孤独死を防ごう…としているだけじゃなく、自分たちに続く全国の団地へも、自分たちのノウハウを伝えに行こう…という活動もしているみたいです。
その視野の広さ、心意気、すごいと思いませんか?
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